腰痛と坐骨神経痛専門 「こころ腰痛センター岡山」 所在地:岡山県総社市長良461-5
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坐骨神経痛の脚の痺れ筋膜リリースの観点から考える原因

 

1. 筋膜の癒着や硬化
筋膜が癒着すると、筋肉や神経の動きが制限され、圧迫や引っ張りが生じる。特に以下の筋膜の問題が坐骨神経痛に関係しやすい。
• 腰背筋膜(胸腰筋膜)
→ 腰の筋膜が硬くなると、腰椎の動きが悪くなり、神経への負担が増える。
• 大殿筋・中殿筋の筋膜
→ 殿部の筋膜が硬くなると、坐骨神経が圧迫されやすくなる。
• ハムストリングスの筋膜
→ ハムストリングス(特に大腿二頭筋)が固くなると、坐骨神経が通る部分で圧迫され、痺れを引き起こす。
• 梨状筋の筋膜
→ 梨状筋症候群のように、坐骨神経を直接圧迫する場合もある。

2. 筋膜の滑走不全

本来、筋膜は筋肉の動きに合わせてスムーズに滑らなければならない。しかし、長時間の座位や姿勢不良、過去の怪我などで筋膜が癒着すると、滑走不全が起こり、神経が引っ張られたり圧迫されることがある。

特に、腰部・殿部・大腿後面の筋膜の滑走が悪いと、坐骨神経の走行に沿って痺れが出やすい。

3. 神経の栄養供給の低下

筋膜が硬くなると、神経に供給される血流が低下し、神経の働きが悪くなる。
結果として、神経の興奮性が増し、軽い圧迫でも痺れを感じやすくなる。

4. 体幹の安定性不足による代償動作

腰や骨盤周りの筋膜が硬くなり、適切に動けなくなると、身体は代償動作として他の部分(殿部やハムストリングス)に過度な負担をかける。この負担が慢性的になると、神経が圧迫されて痺れが生じる。

まとめ

筋膜リリースの観点から見ると、坐骨神経痛の痺れは「筋膜の癒着・硬化・滑走不全」によって神経の圧迫が起こることが大きな要因になっている。特に殿部・腰部・ハムストリングスの筋膜の状態を改善することで、神経への負担を減らし、痺れを軽減できる可能性が高い

 

筋膜や筋肉が硬くなりすぎると、周囲の神経が過敏になり、痛みを感じやすくなる

 

筋膜・筋肉の異常な緊張による感作とは?

筋膜や筋肉が異常に硬くなると、周囲の神経が過敏になり、痛みを感じやすくなる(感作) という現象が起こる。これは単なる「筋肉のこり」ではなく、神経系の興奮が持続することで痛みが慢性化しやすくなる点がポイント。

1. 感作とは?

感作(sensitization) とは、痛みを感じる神経(侵害受容器)が通常よりも敏感になってしまう状態のこと。
通常なら痛みを感じない程度の刺激でも、「痛い!」と過敏に反応するようになってしまう。

感作には大きく2種類ある:
1. 末梢性感作(Peripheral sensitization)
→ 筋肉・筋膜・神経の局所的な炎症や血流障害で、痛みの閾値が低下する。
2. 中枢性感作(Central sensitization)
→ 脳や脊髄レベルで痛みの信号が強化され、過敏になる。

今回は、筋膜・筋肉の異常な緊張による「末梢性感作」に注目。


2. 筋膜・筋肉の異常な緊張が感作を引き起こすメカニズム

① 筋膜の硬化・癒着による圧力増加
• 筋膜は神経や血管を包み込んでいる。
• 筋膜が癒着・硬化すると、その中を通る神経が圧迫される。
• 結果として、神経が「危険信号」を出しやすくなり、少しの刺激でも痛みとして感じる(感作)。

② 筋肉の緊張が神経の感度を上げる
• 過剰な筋緊張(トリガーポイントなど)ができると、局所の血流が低下する。
• これにより、酸素不足&代謝産物(乳酸など)が蓄積し、神経を刺激する。
• 痛みを感じる神経(C線維やAδ線維)が慢性的に刺激され、痛みの閾値が低下(感作)する。

③ 血流低下による神経の過敏化
• 筋膜や筋肉の緊張で血管が圧迫されると、神経に十分な酸素と栄養が供給されなくなる。
• 神経が栄養不足になると、興奮しやすくなり、痛みを感じやすくなる。

④ 筋膜の滑走不全で神経が引っ張られる
• 筋膜は本来、層ごとにスムーズに滑るが、癒着や緊張で滑走性が低下すると、動くたびに神経が引っ張られる。
• これにより、神経の機械的刺激(ストレッチ刺激)が増え、痛みとして感じやすくなる。

3. どんな症状が出る?

筋膜・筋肉の異常な緊張による感作が進むと、次のような症状が現れる:

軽い刺激でも痛みを感じる(アロディニア)
→ 触っただけで痛みを感じる、衣服がこすれるだけで痛い

ちょっとした動作で痛みが出る(過敏な侵害受容)
→ いつも通りの歩行・立ち座りで痛みが出る

痺れ・違和感が長引く
→ 坐骨神経痛のような痺れや「焼けるような痛み」が続く

 

筋肉のこわばり・硬結がある
→ マッサージしてもすぐ戻る、常に重だるい感じがある

慢性痛になりやすい
→ 痛みが長期間続き、普通の治療では取れにくい


4. どうすれば改善できる?

感作を抑えて痛みを軽減するには、神経の過敏化をリセットすることが重要。

① 筋膜リリース(バイオエナジー療法による)
• 筋膜の癒着を改善し、滑走性を回復させる。
• 特に殿部(大殿筋・中殿筋・梨状筋)、腰背筋膜、ハムストリングスのリリースが有効。

② 血流改善(バイオエナジー療法による)
• 電気治療で神経の興奮を抑え、血流を促進。
• 適度なストレッチ・ウォーキングで血流を改善し、神経の回復を促す。

③ 神経の滑走性改善(バイオエナジー療法による)
• 神経がスムーズに動くように、神経ストレッチやモビライゼーションを行う。

④ 中枢の興奮を抑える(バイオエナジー療法による)
• 痛みが慢性化すると、中枢神経も興奮しやすくなるため、リラクゼーション(深呼吸・マインドフルネス)も有効。


5. まとめ

筋膜や筋肉が硬くなると、神経が圧迫・引っ張られ、痛みを感じやすくなる(感作)。
血流低下や代謝異常で、神経の過敏化が進行し、痛みが慢性化しやすい。
バイオエナジー療法による筋膜リリース・電気治療・血流改善・ニューロモビライゼーションで感作をリセットできる。。

 

神経の圧迫だけでは痛みが生じないという説

 

最近の研究では「神経の圧迫だけでは痛みが生じない」という説が強くなってきてる

1. 神経圧迫=痛みではない理由
• 神経には「可塑性」がある
→ 軽度の圧迫や引っ張りでは、神経は適応して痛みを出さないことがある。
• 画像診断と症状が一致しないことが多い
→ MRIでヘルニアがあっても痛みがない人もいれば、異常がないのに痛みがある人もいる。
• 神経の炎症や血流低下が関与している可能性
→ 圧迫よりも、神経周囲の炎症や栄養不足が影響していることがある。
• 中枢神経(脳・脊髄)の影響も無視できない
→ 神経系は単独で動くのではなく、脳が「危険」と判断すると痛みを感じやすくなる。

2. じゃあ、何が痺れや痛みを引き起こすのか?
• 神経の血流不足(神経虚血)
→ 神経は血流から栄養を受けているため、圧迫よりも「血流の低下」が大きな問題になりやすい。
• 神経の滑走不全(ニューロダイナミクス異常)
→ 神経が正常に動けなくなると、引っ張られることで異常な信号が出る。
• 筋膜・筋肉の異常な緊張による感作
→ 筋膜や筋肉が硬くなりすぎると、周囲の神経が過敏になり、痛みを感じやすくなる。
• 脳の痛み過敏(中枢感作)
→ 慢性痛では、実際の損傷とは関係なく脳が痛みを過敏に感じることがある。

3. どう考えるべきか?

神経の圧迫が「即・痛み」ではないとしても、神経の血流や動き(滑走)が悪くなると痛みや痺れが出やすくなるのは事実。
だから、「圧迫」を直接問題にするのではなく、神経の働きを正常に戻すこと(バイオエナジー療法の血流改善・滑走改善・筋膜リリースなど)が重要になってくる。

 

 

by こころ腰痛即効センター岡山

 

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